« 6月のこと、、3つめの続き | トップページ | 6月のこと、、17日の午後。 »

2010年6月23日 (水)

6月17日(木)のこと。

Img_3460_large
AM9:00

命には限りがあると誰もが知っている。
若い頃は死は遠いところにあるが、
歳を重ねるごとにその存在を近くに感じるようになる。

それは出会ったときからの砂時計で、
与えられた時間をどう生きるかが大事なのだと、、、
残していくのではなく見送ることができるのは幸せなことだと、みんなそう考えている。
12年という寿命はたぶん短くはないのだろうとも、、、思う。

私は、避けられないこの日がいつ来るのか、ずっと恐れていた。
月見を失うことが怖かった。

いつから?

2年前から。



6月17日


夜は横になると息苦しいのかすぐに身体を起こそうとする。
身体を支えるためクッションをたくさん置いた。

それでも、夜はしんどそうにしていても、午前中は楽そうに寝ていることが多かった。
なので、明るい朝が来たのはうれしかった。

この日は晴れ。日中は暑くなるとテレビがが言っていた。

Img_3456_large
AM 6:21

月見は普段からほとんど吠えない。吠えて何かを要求することがない。

でも、部屋の片付けをしていると、月見が呼んだ。
見てみると、立ち上がろうとするそぶりをしている。オシッコをしたみたいだ。
「ここでしてもいいんよ」とシートを取り替えて綺麗にしてあげると、
安心したかの様に横になる。

日生に朝ごはんを食べさせ、歯を磨きに2Fの洗面所にいると、
またも月見が小さく呼ぶので、歯ブラシを口に入れたまま降りてきた。
が、特に何をしたいわけではないらしい。

トイレにいると、またも月見が一声呼ぶ。何がしたいのかよくわからない。

朝の薬と水を飲ませた。
今のうちに日生の散歩行こう。
見れば、日生は
「月見姉ちゃん、おはよう」と口周りをなめていつもの朝の挨拶をしている。
日生も、ここ2日は何かが違うと感じているようで、とてもおとなしい。

すると、月見が日生にワン!ワン!ワン!ワン!ワン!と。
多分5回ぐらい吠えた。
日生は吠えられたことに驚いて月見の横に立っていた。

さらに、5回ぐらい吠え続けるので、
「日生、散歩にいこう。庭に出とき。」と出したら、吠えるのをやめた。

Img_3452_large

散歩に行く用意をしていると、またも月見が一声鳴くので、

「じゃあ、散歩は行かへん」と言ったら、それきり黙った。

AM7:30
丁度、東京にいる2号からメールが来ていたので、
側に立ったまま横目で見ながら電話をかけて月見の話をした。

あまり薬の効果は感じられないこと、
夜はしんどそうだったが、朝になって少し落ち着いてきた気がするとか、
金曜日にはこちらへ帰ってくるという話を数分。

座ってこちらを見上げていた月見の頭が、ゆっくり、ゆっくり傾いていくのが見えた。

「あかん!待って」電話を放り出し、月見の頭を抱き上げたけど
息をしていなかった。

呼吸!と思い、マズルをふさいで喉を上げて息を吹き込む。
以前読んだ犬への人工呼吸法。
2回、3回、4回、5回、、

「月見、まだいったらあかん、帰って来て」って叫んだと思う。

肺が動いた気がした。
でも、抱き上げた身体はそのまま私の腕の中で崩れ落ちた。

電話はつながったままになってたので、2号にも様子は伝わっていた。
Skypeをつけて欲しいと2号が言ったのでPCを立ち上げた。

そこからのことは、詳しく覚えていない。
眠っているような月見の顔を見て二人で泣いた。
私達の黒い毛の天使はいってしまった。


いっぱい。いっぱい、大声で泣いた。

Img_3471_large Img_3472_large

他の人が来る前に、
月見姉ちゃんに、ちゃんとお別れを言えるよう日生を部屋に入れた。
庭にいても窓が開いてたから日生には聞こえていただろう。
かわいそうに、少しおびえた目をしていた。

日生に吠えたのは、「日生は外へ出てなさい」って言ってたん?

今朝は散歩に行かないでここにいて、、って何度も呼んだんか?

私と話す2号の声を電話からもれ聞いて安心した?

「私のいない時に、1人でいかないで」、、、という願いを、きいてくれたんやね。

最後の最後まで、かしこい子。

でも、今日が「その日」やったんやね。
もう少し一緒にいたかった。

« 6月のこと、、3つめの続き | トップページ | 6月のこと、、17日の午後。 »